ETSI EN 300 328 V2.2.2の発行と主な変更点
2019年7月、無線機器の欧州規格ETSI EN 300 328の改訂が行われ、最新規格であるETSI EN 300 328 V2.2.2が発行されました。
ETSI EN 300 328 は2.4GHz帯における広帯域通信機の電波放射特性に関する規格で、対象機器にはWiFi、Bluetoothなどが含まれます。
今回発行されたEN 300 328 V2.2.2のV2.1.1からの主な変更点は以下です。
- Receiver Blocking:規定、測定方法の変更
- Transmitter unwanted emissions in the spurious domain:限度値の変更
- Hopping Sequence:スペクトラムアナライザー設定変更
- Power Spectral Density:Option2の定義変更
- Transmitter unwanted emission in the out-of-band domain:スペクトラムアナライザー設定変更
特に今回の改訂では、1.Receiver Blockingについて妨害波のレベルが高くなっているため、再試験が必要になります。
ETSI EN 300 328 V2.2.2は、2019年11月以降(予定)RE指令 整合規格に掲載される予定です。
規制対応に向けて、強制適用の時期や移行期間など規制動向の最新の情報をいち早く入手するとともに、設計段階から早めの対応準備をすることでスムーズな移行が可能となります。