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UL規格が改訂された場合、改訂以前の規格に適合した既認証品に対して原則として改訂された新要求事項に適合するかどうか見直しを行います。この見直しのプロセスをIndustry reviewと称していますが、AV機器や情報通信技術機器を扱うコンシューマーテクノロジーセクターでは他の製品カテゴリー一般に適用される通常のプロセスと異なる独自の見直しプロセスを採用しております。UL 60950シリーズ並びにUL 62368-1で認証された機器及び部品に適用されるインダストリーレビュープロセスについてご紹介します。

発行日、失効日、要求事項発効日

コンシューマーテクノロジーセクターで扱う機器に関連する新しいUL規格や新しい要求事項が発行されると、規格の移行スケジュールに関連して以下の日付が設定されます。

  • 発行日(DOP):規格が発行された日付です。
  • 旧UL規格の失効日(DOW):この日付以降は、旧版の規格を新製品のUL認証に使用できなくなります。この日付以降、新製品(つまり、ULによる認証をまだ受けていない新規の製品)の認証は、新版の規格を使用して行われます。(後述する顕著な変更があった場合を除く。「個別の製品レビューに関する考慮事項」を参照ください。)
  • 要求事項発効日(RED):新しい要求事項または改訂された要求事項が、発効される日付です。通常、これは安全に関わる重大な市場事故や、安全設計への共通する欠陥の発見、重大な法規制に対応して改訂または新設された要求事項に対する発効日であって、該当する認証製品は発効日以降必ず適合しなければなりません(詳細については、以下を参照してください)。

DOPおよびDOWは、新しいUL規格の発行に付随して発表される認証告示公報(ブリテン)に明記されます。

REDは、設定された場合、重大な安全性欠陥または規制に基づいて策定された新しい要求事項の発行に付随して配布される、認証告示公報に明記されます。
コンシューマーテクノロジーセクター関連規格に設定されているこれらの日付についてはこちらをご参照ください。
発効日に関する情報:オーディオ/ビデオ、情報および通信技術機器(英語) >>

一般的なレビュー(再評価)に関する考慮事項

特定の要求事項にREDが設定されている場合を除き、コンシューマーテクノロジーセクター認証見直しプロセスではインダストリーファイルレビュー(登録製品再評価)は不要です。そのため、変更のない製品の既存の認証は、今後通知がない限り永続的に有効です。

ULは、新しい要求事項発行の発端や経緯を調査したうえで(当然ながら、業界との協議も伴います)、REDの必要性を判断します。REDの日付は、新しい要求事項が対象としている潜在的危険の重大性と、製造者が新たな設計変更を施した製品の製造に要する時間を鑑みて決定されます。

REDの対象となる製品のレビュー(再評価)では、次の要素が確認されます。

  • 新規および既存のUL認証済み製品はすべて、REDが設定された新しい要求事項に適合する必要があります。
  • REDが設定された要求事項に関するインダストリーファイルレビューでは、該当する製品は新しい要求事項の影響を受ける部分や機能のみに関して見直されます。最新規格全体に照らし合わせて製品全体をレビューすることは必須ではありません(ただし、多くの場合、申請者の希望により全体の見直しを行うことがあります)。
  • REDが設定された場合のインダストリーファイルレビューは、他の製品カテゴリーに一般的に適用される通常のULインダストリーファイルレビュープロセスに基づいて、決定および実施されます。

個別の製品レビューに関する考慮事項

新しいDOWの後に既存認証製品の基本的な設計および機能に顕著な変更が行われた場合、この変更された部分/機能は、変更申請が行われた時点で有効な要求事項に沿って評価されます。一般的には、変更された部分/機能のみがレビューの対象となります。最新の規格全体に照らし合わせて製品全体をレビューすることは必須ではありません(ただし、申請者はこれを依頼することはできます)。

たとえば、製品がUL 60950-1第X版で認証を受けた後、第X版の改訂版Yに新しいDOWが設定され、その新しいDOWの後に重大な変更が行われた場合、第X版での認証を受けた製品は、改訂版Yに基づく「製品レビュー」を個々に受ける必要があります。

コンシューマーテクノロジーセクター認証見直しプロセスでは、顕著な変更とは、安全上重要な部品の製品への追加または組み込みに伴う、新しいテクノロジーや機能の追加を指します。部品の変更は通常、顕著な変更とはみなされません。

  • 顕著な変更の例としては、新機能の追加(通信モデム追加や、新しい通信プロトコルに対応する同様のハードウェアの追加など)、定格電圧範囲の変更、主電源への接続方法の変更、設置環境の変化(屋外での使用)などの変更が挙げられます。
  • 代替電源製造者の追加は、顕著な変更とはみなされません。
    注:旧規格に適合する既存認証品は、変更が無いか又は上記例に挙げられた製造継続に最低限必要なマイナーチェンジ(同等スペックの代替部品や材料への変更など)の場合、それは現状維持とみなされ、新規格への適合を強制されず旧規格による認証を継続できます。これがコンシューマーテクノロジーセクター見直しプロセスが他と異なる点です。顕著な変更例のような積極的に機能を追加したりスペックの変更、新技術の導入など、現状維持の範疇を超える変更については新要求事項で評価を行います。

その他の認証レビュー

ULでは、製品カテゴリーの統合や、UL認証の更新の奨励、関連業界に一貫性と管理効率を高める措置の実施が必要であると判断する場合があります。これらの措置の規模は、さまざまであり、非公式に行われる場合も公式に行われる場合もあります。混乱を避けるため、これらはインダストリーファイルレビューとして指定されません。

ULおよびC-UL以外のULマークの認証プロセスのステータスについては、製品認証時に提供されるライセンスおよび/または認証書を確認する必要があります。